あのクラスどのファイルに書いたっけ? そんなときに

複数のプロジェクトで複数のクラスを利用しながら開発を進めていると、クラスやメソッドの管理がおろそかになりがちだ。コードを書きながらのときは以前のバージョンから用意されている「Open Declaration」を使用すればいいが、パッと検索したい場合はType and Method Navigationが使いやすくて便利だろう。

Type and Method NavigationはEclipse上部メニューのNavigateメニューから使用する。

Eclipse上部メニューNavigateから各種メニューを選択してダイアログを表示する。Open MethodとOpen Type in Hierarchyはキーボードショートカットも用意されているので、慣れればこちらのほうが便利だろう

それぞれの用途は次のとおり。

  • Open Method: メソッドを検索、結果をエディタで開き該当行にジャンプ
  • Open Type: クラスを検索、結果をエディタで開き該当行にジャンプ
  • Open Type in Hierarchy: クラスを検索、結果をType Hierarchyビューにて階層表示

入力した文字列にマッチしたメソッドとファイル名が表示される。イニシャルでのマッチも対応しているようだ

設定を行えば単一のプロジェクト内のファイルのほかに、指定した複数プロジェクト内のファイルを横断して検索することも可能だ。なお、環境によっては索引の作成に失敗してうまく動作しないときがあるようだ。そのときはいったん端末上でLANG環境変数を変更した上でEclipseを起動し、Open Method/Open Type/Open Type in Hierarchyを選択してみよう。

LANG環境変数をCに指定してeclipseを起動(zshを使用している場合)

  % export LANG=C
  % eclipse

IDEを使ったことがないPHPデベロッパはぜひ

PHPを利用したWebアプリケーションの開発環境といった場合、NetBeansやEclipseといったIDEを使う方法以外にも、VimやEmacsといったエディタを自分流にカスタマイズして使う方法がある。

開発環境についてはチームの都合や時と場合、好みの問題があるため、何々の方がすぐれている、とは一概に言えない。エディタにはエディタの良さがあり、IDEにはIDEの良さがある。そのときの状況に応じて最適な手段をとり開発を進めていくのがうまいやり方だろう。

今回紹介したPDTはIDEを使ったことがないPHPデベロッパには導入~使用までの容易さ、紹介しきれなかった機能を含めての機能の豊富さからイチオシのプロダクトだ。まだ試したことがない方はぜひ一度IDEの良さに触れてみてほしい。