日本アルカテル・ルーセントは2月17日、都内で記者発表会を開き、キャリアイーサネットのエンドポイント向け小型スイッチ「7210サービス・アクセス・スイッチ(SAS)」の発売を開始したことを発表した。用途は、「企業向けイーサネットサービス」「一般加入者向けFTTH/DSLAMのアグリゲーション」「モバイルイーサネットのバックホール」が想定されている。

イーサネットは元々LANの技術として発達したが、近年は通信事業者が提供しているネットワークサービスでの採用が進んでおり、こうしたネットワークは「キャリアイーサネット」と呼ばれている。調査会社・IDCが2008年8月に発表した調査結果によると、キャリアイーサネット市場は2012年までに年率22%の成長、120億ドル規模になる見込みだという。

仏アルカテル・ルーセント アジア・パシフィックIP事業部門 ビジネスディベロップメント ディレクター ケント・ウォン氏

仏アルカテル・ルーセント アジア・パシフィックIP事業部門 ビジネスディベロップメント ディレクターを務めるケント・ウォン氏は、「当社はこれまで通信事業者の拠点およびサービスの中継地点で利用可能なキャリアイーサネット・スイッチを提供してきた。今回発表した7210 SASは手薄だったキャリアイーサネットのエンドポイントに当たる企業に置くためのものであり、これで、キャリアイーサネットをEnd to Endで管理することが可能になる」と、同製品のメリットをアピールした。

同社のスイッチ、ルータは専用OS「SR OS(サービスルータオペレーションシステム)」を搭載しており、7210 SASにもそれが搭載されている。これにより、通信事業者はキャリアイーサネットのコアからエッジまで統合管理が行え、その結果、手間とコストを削減することが可能になるという。

キャリアイーサネットのエンドポイントまでカバーするアルカテルの製品群

キャリアイーサネット市場における同社の強みについて、ウォン氏は、「1つは、単にデータを運ぶための機器ではなく、サービスを提供するための機器という観点からルータやスイッチを作ってきたこと。それは、SR OSに反映されており、当社の製品は単一プラットフォームで管理できる。もう1つは高度なサービスやアプリケーションを提供可能なキャリアイーサネットという観点から製品の提供・開発を行っていること。このコンセプトに基づく製品を通信事業者が用いれば、新たな収入源を開拓することができるだろう」と語った。

同製品はイーサネット対応の「7210 SAS-E」とMPLS対応の「7210 SAS-M」の2モデルがあり、同日に発売が開始されたのは前者で価格はオープン。後者は第3四半期(7~9月)に発売される予定。7210 SAS-Eのポート数は100/1000ギガビットイーサネットが12個、10/10/1000Base-Tが12個、計24個となっている。

7210 SAS-E