日本IBMとIBMビジネスコンサルティングサービス(IBCS)は2月9日、企業における「人財」を、より効果的に活用し、その価値を最大化するための包括的なソリューション「IBM ワークフォース・タレント・ソリューション」を発表した。

同ソリューションは人財マネジメント分野全体を対象に、人財戦略や人財育成などのコンサルティングと「Cognos」や「Lotus」などIBMソフトウェア製品、人財マネジメント分野の各種パッケージソフトウェア製品を組み合わせて、包括的なタレント・マネジメント・システムを構築するもの。

主なソリューションの内容は以下の通り。

War Roomサービス
最短約1週間で、企業の人財活用の状況把握と人財戦略の基本方針の策定を行う。現在の厳しいビジネス環境を戦時環境と捉え、これに勝ち抜くための作戦室として、短期間に集中して状況把握と意思決定支援のための基本方針を策定する。

グローバルリーダー育成とリーダーシップ開発
組織をリードするための人財を戦略的に発掘・育成する仕組み作りとその実践の支援を行う。グローバル組織内に散在する将来のリーダー候補発掘のための基準・プロセスを策定し、ITシステムの活用など運用への適用により、育成のための投資計画と実践をより効率的・効果的なものにする。またリーダー候補の育成手段としての後継者管理の仕組みや育成体系作りを行い、リーダーシップ開発の支援も行う。

新しいタレント・マネジメント制度の策定やプロセスの設計の定着化
現在・将来にわたって自社に貢献できる人財グループを特定し、その育成や配置、処遇において層別の管理を行う仕組みを構築する支援を行う。組織にとって不可欠な人財をモチベーション高く育成し、長期確保するための基準やプロセスの構築および導入を支援する。

これらに加え、「人財戦略・育成戦略の立案」、「グリーン・ワークスタイルの推進」、「タレント・マネジメント・システムの構築支援」を提供する。

ソフトウェア製品は、人財の可視化を実現するために人財データの活用や人財の管理指標の分析を通じてより最適な意思決定を支援する「IBM Cognos 8 Business Intelligence」や、社員プロファイル/ブログ/フォーラムなどで組織を越えた社員間のコラボレーションを促進するソーシャル・ソフトウェアである「IBM Lotus Connections」を活用する。またInfor、Oracle、Saba、SAP、SuccessFactors、SumTotalなど各社の製品を活用し、提供していくという。