Moblin Projectは1月29日(米国時間)、ネットブック向けOSコアモジュールの最新版「Moblin V2 Core Alpha」を発表した。

MoblinはIntelが支援するLinuxをベースにしたOS開発プロジェクトで、主にAtomプロセッサを搭載したネットブック向けを想定している。バージョン2.0アルファ版での特徴は"Clutter"と呼ばれる新UIをサポートするほか、"Fastboot"のサポートで起動時間を大幅に改善している。

アルファ版のテストは専用ページのほか、ISOイメージの形態で入手が可能。アルファ版での各機能テストを経て、春以降のベータ版リリースへと移行することになる。

Moblin v2 Core Alpha

対応プラットフォームはAtomまたはIntel Core 2プロセッサ(要SSSE3)、Intel統合グラフィックス915 / 945 / 965のいずれか、有線/無線の各種ネットワークアダプタとなる。アルファ版の配布ファイルではコアにKernel 2.6.29-rc2とXserver 1.6 (DRI2)を搭載し、ネットワーク接続マネージャ "ConnMan"、Moblin Image Creator (MIC2)、Fastboot、Clutterなどの新機能や関連ツールなどを含んでいる。

検証済みプラットフォームはAcer AspireOne、Asus EeePC 901、Dell Mini 9となっているが、一部プラットフォームで特定機能が有効にならないなどの既知の問題が報告されている。詳細はV2リリースのページを参照のこと。