警視庁は2日、ゲーム制作会社のハドソンに対し爆弾を送りつけるなどとメールを送信したとして、香川県坂出市の配送業見習いの29歳の男を威力業務妨害の疑いで逮捕したと発表した。ハドソン広報によると、男は同社の提供する携帯電話のゲーム「桃太郎電鉄iモード」のユーザーで、同ゲームに不満を持ったことが動機とみられる。
警視庁によると、男は2008年10月11日~2009年1月16日、自分の携帯電話から11回にわたり、ハドソンのホームページの「ご意見・ご感想」の窓口宛てに以下のように繰り返し書き込んだ疑い。
「何度同じこといわせやがりゃぁ、分かるんじゃクソ野郎! 今から、現金\80兆円を持ってJR高松駅まで来い!! なんならテメェの会社へ爆弾を送りつけて、皆殺しにしてやる! 」
「今すぐ、JR高松駅まで現金\80兆円を持参せよ! 皆殺しにしてやる! 」
この結果、ハドソンのサービス&サポート部の社員にこれを閲覧させるなどし、社員から連絡を受けた同社代表取締役社長は、2008年10月14日~2009年1月26日、爆破予告に関する緊急指示を役員、社員に伝達。
これにより、郵便物の点検、来客のチェックなどの活動を余儀なくなせ、同社業務の円滑な遂行が困難となった。
警視庁は今年1月30日、威力業務妨害の疑いで男を逮捕した。
ネットの匿名性についてはこちらのレポートを参照
【レポート】なぜ捕まるのか? とまらない犯行予告と逮捕劇に見る"ネットは匿名"の誤解