富士通は、2008年12月19日にGartner(ガートナー)が発表したアプリケーション・インフラストラクチャー製品を評価したマジック・クアドラントの2部門、「新SOAアプリケーションプロジェクト向けインフラストラクチャー」および「バックエンドアプリケーション統合プロジェクト向けインフラストラクチャー」において、「リーダー・クアドラント」に位置づけられたと発表した(マジック・クアドラントについては、ガートナーのWebを参照)。
新SOAアプリケーションプロジェクト向けインフラストラクチャー部門では、富士通のほか、IBM、Oracle、Microsoftもリーダーに位置づけられている。
今回、ガートナーが発行したマジック・クアドラントにおいて評価の対象になったのは、同社のビジネスアプリケーション基盤「Interstage(インターステージ)」。富士通では、2つの部門に以下の製品を持っている。
新SOAアプリケーションプロジェクト向けインフラストラクチャー部門
・Interstage Interaction Manager (Webフロントアプリケーション構築基盤)
・Interstage Business Process Manager (ビジネスプロセス管理)
・Interstage Business Process Manager Analytics(ビジネスプロセス監視・分析)
・Interstage Service Integrator (エンタープライズ・サービスバス)
・Interstage Host Access Service (メインフレーム連携)
・Interstage Application Server (アプリケーションサーバ)
・Interstage Studio (統合開発環境)
・CentraSite (サービスリポジトリ)
・Interstage Application Development Cycle Manager (アプリケーションライフサイクル管理)
バックエンドアプリケーション統合プロジェクト向けインフラストラクチャー 部門
・Interstage Business Process Manager (ビジネスプロセス管理)
・Interstage Service Integrator (エンタープライズ・サービスバス)
・Interstage Host Access Service (メインフレーム連携)
富士通 ソフトウェア事業本部 アライアンス統括部 統括部長代理の倉田典氏は「マジック・クアドラントは、欧米ではシステム選定において重要視されている。ガートナーさんのマジック・クアドラントの評価項目は多岐にわたっており、(今回リーダー・クアドラントに位置づけられたことは)、標準化など幅広い取り組みと、ユーザーの要求に地道に応えてきた結果だ。また、社内実践をと通して、次のビジョンを導くプロセスを持っていることも大きい」と語る。
富士通では、グローバルで事業の再編を進めており、昨年北米においては、システム部門とソリューション部門の統合を行ったという。倉田氏のは「北米では金融系システムの評価が高く、今後はプラットフォームサービスを含めて、統合のシナジー効果を出していきたい」と述べた。