健康計測機器のタニタとNTTレゾナントは21日、両社の健康管理ウェブサービスを連携。タニタの製品で測定した身体データを、NTTレゾナントが運営する健康コミュニティサイト内にも反映できるサービスの開始を発表した。
これなら続きそう? 手間なく楽しめる健康管理サービス
連携するのはタニタの「からだカルテ」とNTTレゾナントの「gooからだログ」。「からだカルテ」はタニタ製品のユーザーに向けた日々の健康管理にかかわるコンテンツを用意したサービスだ。通信機能を備えたタニタの健康測定機器で計測した身体データを、赤外線通信でデータ転送用のUSBに移行し、パソコンと接続することでウェブサービス上に記録。この結果を時系列的にグラフ化して表示でき、専門家から個別に生活改善アドバイスなどが受けられる。一方、「gooからだログ」も同様の健康管理サービスで、体重や摂取カロリーなどの160項目以上の情報をサイト上に記録できるほか、ユーザーがダイエットなどの目的別にコミュニティを作って交流できる機能を備えている。今回の連携によって「gooからだログ」でも、手入力の作業を必要とすることなく、健康測定機器からデータの移行がスムーズに行えることとなった。なお、連携可能となる身体データは体重や体脂肪率、血圧などの13項目。データ連携には「gooからだログ」への登録以外に、「からだカルテ」への会員登録が必要だ。
会見に登場したタニタヘルスリンク代表取締役社長の坂井康展氏は、「メタボ改善の色が濃かった従来のサービスをより多様な声に応えるものにするために、ダイエットやヘルスケアなどに強いサービスを提供するNTTレゾナントさんとパートナーシップを組むに至った」と今回の連携理由を語る。現在、タニタでは"オープンアライアンス構想"という戦略を進めており、自社にはないサービスを展開する他社と連携することで、サービスの拡充を実現していきたいという。その戦略での連携企業の一番手となったNTTレゾナントの浅田安茂メディア事業部長も「レコーディングダイエットの岡田(斗司夫)さんも言ってましたが、記録を継続的に付けるのは難しい。これがダイエットの一番の課題。タニタの製品によって身体データを簡単に移行できるようになったのはユーザーさんには大きなメリットになる」として、お互いのサービスの発展に期待を寄せた。特定の人たちだけではなく、家族全員の目的にあったきめ細やかな健康管理サービスを提供していきたいとのことだ。
北原照久氏もすっかり健康オタクに
また、会見後にはテレビの鑑定番組でおなじみ横浜ブリキのおもちゃ博物館館長の北原照久氏が駆けつけ、トークショーも開催された。文化放送の「竹内靖夫の電リク・ハローパーティー」の企画がきっかけとなって「からだログ」を利用し始め、今ではすっかり健康オタクになったという北原氏。「数字としては身体年齢がはっきり見えるのでやりがいがある。もうすぐ僕は61歳だけど、計測して管理することで身体年齢は最高36歳までになった。今日は41歳だったけど(笑)」とその効果のほどをアピールした。
「gooからだログ」と連携したことについては、「同じ目的の人と交流できるようになったのはとても素晴らしい。ライバルがいるともっと頑張れる。僕がもしコミュニティを作るなら50、60、70代の人が集めて"目指せ体内年齢30代どうだー!"かな」と語り、大いに歓迎。インターネットだと最初は利用しづらいかもしれないが「ぜひ、同世代の人たちにもチャレンジして貰いたい」とまとめた。
2月20日までキャンペーンを実施
両社は今回の連携を記念したキャンペーンも実施する。「gooからだログ」では「あなたの減らした体重・増やした筋肉買い取ります! キャンペーン」と題したキャンペーンサイトを設置。-3kgをぴったり減量した人の「スリムボディで10万円コース」と、期間中にもっとも筋肉量を増やした人の「マッスルボディで10万円コース」を募集し、それぞれトップを獲得した人に10万円を贈呈。20位までの人にも賞金を用意する。これには北原氏も興味津々。筋肉自慢に参加してみたいとか。なお、応募は2月20日まで。