Net Applicationsの報告によると2008年11月におけるWebブラウザのシェアは次のようになった。Firefoxのシェアが月平均ではじめて20%を越えている。逆にIEの純減が進み、ついに70%台から60%台へシェアを落とした。
- 69.88% - IE (IE7 47.33%↑, IE6 21.71%↓)
- 20.72% - Firefox (Firefox3 15.51%↑, Firefox2 4.80%↓)
- 7.08% - Safari↑
- 0.83% - Chrome↑
- 0.71% - Opera↓
Firefoxのシェアが月平均で20%を越えたのはNet Applicationsが調査をはじめて以来はじめてのことだ。Mozilla CEO, John Lilly氏はさっそく声明を発表し、20%シェアへの到達はFirefoxおよびMozillaにとってマイルストーンになるものだと主張している。Firefoxの10月から11月のシェアの上昇は最近の平均上昇率から比べても高いものだ。Net Applicationsのアナリストはこのシェア向上には次の3つの理由があるのではないかという見解を示している。
- 米国大統領選挙の影響。日本のような米国以外の国においても11月4日前後でシェアが向上している
- 米国感謝祭休暇の影響。11月26日から月終わりにかけてシェアが向上している
- 休日が多かったことによる影響。30日の月は平均で8.57日の週末を持つことになるが、11月は10日間ある
つまりIEは会社での利用が多く、Firefoxは自宅での利用が多いという見解だ。このため休日やイベントが多かった11月にはFirefoxのシェアが他の月に比べて大幅に上昇したというわけだ。12月はこのためFirefoxのシェア上昇は鈍る可能性もある。
IEでもIE7はシェア拡大を続けている。これに比べてIE6のシェア下落幅が大きく、IE全体としてのシェアを落としている。このままいくと12月にはFirefoxのシェアがIE6のシェアを抜く可能性がある。11月はSafariもシェアを大きく伸ばしている。逆にOperaは若干シェアをさげ、かわりに何度もデベロッパリリースを実施したChromeはシェアを伸ばしている。