PFUは企業内のネットワークセグメントに小型アプライアンスを設置するだけで、不正PCの接続を防止する「iNetSec Patrol Cube」を本日より販売すると発表した。

PC検疫ソフトウェアは各社から発表されているが、値段が高いことや、MACアドレスを1台ずつ登録必要があるなど、中小企業には導入しづらい面があった。「iNetSec Patrol Cube」は、ネットワークセグメントに設置するだけで利用でき、管理もサーバではなく、通常のPCに管理用ソフトウェア「iNetSec Patrol Cube V1.0マネージャー」を導入するだけで行える。また、機能を不正PC接続防止だけに絞り、低価格を実現した。さらに、アプライアンスを入れ替えることなく、本格的な検疫ネットワークシステムへ段階的にセキュリティ強化・システム拡張することも可能だという。

「iNetSec Patrol Cube V1.0 センサー」

MACアドレスの登録に関しては、「装置種別の自動識別機能」や「遮断PCからの利用申請機能」を実現。装置種別の自動識別では、プリンタの場合は種別を判断して自動登録。一方、遮断PCからの利用申請は、未登録のPCから管理者に向け利用申請を行うことにより、接続可能になり、ipconfigコマンドを使用して、MACアドレスを調べる必要もないという。

「iNetSec Patrol Cube V1.0マネージャー」の画面

遮断されたPCから行う利用申請画面

価格は、セグメントごとに設置する小型アプライアンス「iNetSec Patrol Cube V1.0 センサー」が1台あたり18万円(税別)、管理用ソフト「iNetSec Patrol Cube V1.0マネージャー」が28万円(税別)となっている。なお、2年目以降は、センサーが1万8000円/年(税別)、マネージャー2万8000円/年(税別)のサポート料金が必要になる。