ネットマーケティングを展開するアイシェアは13日、「ネット広告」と「テレビCM」が消費者の購買意欲をどれだけ喚起しているかの割合について、調査結果を発表した。調査結果によると、ネット広告を見て「商品を購入したい」と思ったことのある消費者は58.8%で、テレビCMの62.1%に追いつきつつあることが分かった。
調査は、同社が提供する無料メール転送サービス「CLUB BBQ」の会員を対象に、10月29日~31日に実施。398人から有効回答を得た。
「テレビCMを見て、商品を購入したいと思うことはあるか? 」と聞いたところ、「よくある」が4.3%、「たまにある」が57.8%で、合わせると62.1%が「ある」と回答した。
一方、「ネット広告を見て商品購入したいと思ったことがあるか? 」と聞くと、「よくある」が5.5%、「たまにある」が53.3%で、合わせると「ある」と回答したのは58.8%。テレビCMに比べやや低いが、購買意欲の喚起という点で、ネット広告がテレビCMに追いつきつつある実態が浮き彫りになった。
さらに世代別に見ると、30代と40代における購買意欲を喚起した割合は、テレビCMが30代で66.3%(ネット広告は58.7%)、40代で63.7%(同57.8%)とテレビCMがやや上回るが、20代だけはネット広告が66.7%と、テレビCMの50.0%に比べ16.7ポイントも上回った。
この結果についてアイシェアでは、「20代にはテレビCMよりネット広告の方が効果的なのかもしれない」と結論付けている。
また、テレビCMの「続きはWEBで」について、「続きをWEBで見たことがあるか? 」との問いに対しては、「ある」が全体の25.6%を占め、男女別、30代、40代においてもほぼ同じ4人に1人程度となった。だが20代は、「ある」と回答した人が10.4%と、他の世代よりも低かった。
これについて同社では、「若い年代ではテレビCMを経由せず、直接ネット広告を見ている人が多いようだ」と推測している。