オウケイウェイヴ(OKWave)は8日、エンタープライズ市場に向けた新たなQ&Aソリューション「OKBiz」を開発した。即日基盤となるプラットフォームの提供が開始されるほか、第1弾モジュールとなる「OKBiz FAQ モジュール」の提供も併せて開始される。同ソリューションの販売開始により、同社では通期の法人向けソリューション全体の売り上げ10億円を目指すという。

これまで同社は企業向けソリューションとして、サポート部門やナレッジ部門を中心にFAQ作成管理ツール「OKWave Quick-A」やQ&A情報活性化ツール「OKWave ASK-OK」などを提供してきた。OKBizは、従来の企業向けソリューションの特長を受け継ぎながらも、より(一般ユーザー向けの)ポータルソリューションのサービスへと近づける意味を持たせて開発されたもの。

そのため、画面遷移についてもAjaxを用いるなど、視覚的に以前のソリューションと比べ分かりやすくしており、「マニュアル要らずで使えることを目指した」(同社)という。

OKBizの管理画面(画面は開発中のもの)

同ソリューションの基盤となるプラットフォームが「Biz platform」で、カスタマは用途に合わせてこのプラットフォーム上に複数のモジュールを乗せることで、望む機能を実現することが可能となる。

プラットフォーム上に複数のモジュールを搭載することで、希望する機能を実現する

第1弾として提供されるOKBiz FAQ モジュールは、PCサイトやモバイルサイト向けに、簡単にFAQサイトを構築・運用管理できるツール。第2弾として2008年10月末頃に、問い合わせの対応機能ならびに対応履歴の一元管理が可能な「QAモジュール」のリリースが予定されているほか、2009年初旬にQ&Aナレッジコミュニティの構築が可能な「COMモジュール」のリリースが予定されている。

また、サードパーティが開発したモジュールを搭載することも可能であり、マイニングエンジンや検索エンジン、レポーティング機能などとの連携が想定されている。サードパーティのモジュール開発に当たっては、OKWaveからSDKの提供が行われるという。

なお、既存のQuick-Aなどを利用しているカスタマはOKBizへのバージョンアップが可能という。

提供形態はSaaS版とパッケージ版の2種類を用意。SaaS版の定価は初期導入費用が120万円(税別)~、プラットフォーム15万円(税別)、1モジュールあたり10万円(税別:ただし自社のモジュールの価格)としている。アプライアンスサーバ版の提供も予定しているが、こちらはハードウェアの検証などを進めている段階であり、年内の提供を予定している。