アシストと三菱電機インフォメーションテクノロジー(MDIT)は1日、アシストの内部統制評価支援ツール「監査れポータル」とMDIT提供の統合ログ管理ソリューション「LogAuditor」の連携で協業し、大手・中堅企業向けマーケティング活動の推進に両社共同で取り組んでいくと発表した。連携ソリューションの普及を目指す活動の第1弾として、26日にセミナーを開催する。

監査れポータルは、アシストがこれまで運用管理製品のサポートなどで培ってきたノウハウに、顧客企業からのヒアリング結果や有識者からのアドバイスを加えた標準的な評価ポリシーを雛型として備えており、IT全般統制において重点的な統制項目に注力した評価レポートを迅速に出力できるという。

さらに、不備への対処履歴の記録やITに詳しくない経営層でも統制状況を把握できる日本版SOX法に準拠したモニタリングプロセスを提供する。価格は25ユーザーライセンスで480万円から。

LogAuditorは内部統制の有効性評価や監査への対応を目的に、各種の情報システムのログを一元管理する統合ログ管理ソリューション。様々な形式のログに対応し、元のサイズの10%程度に圧縮して蓄積、蓄積したログは完全に復元できるため証跡としても使用できるという。分析やレポート作成のための機能を標準で備え、文字コード変換やマスター情報結合、非定型分析をGUI操作で実行可能。価格は1,000万円から。

今回発表の連携ソリューションでは、LogAuditorが保管する企業内の各種システムのログを元に監査れポータルがIT全般統制の運用状況を可視化する。両者の連携により企業システム全体に関するIT全般統制の運用状況の評価をすぐに開始できることに加え、企業システム全体のリスクを事前に検知し、万が一リスクが発生した場合は迅速な対応が可能となるとしており、この連携ソリューションを大手金融機関が既に採用しているという。

監査れポータルとLogAuditorの連携イメージ

両社は9月のセミナー開催に加え、10月に開催予定の「金融国際情報技術展2008」(FIT2008) への共同出展を予定している。11月以降も共同でイベントやセミナーを開催する予定だ。