携帯サイトを審査する第三者機関「モバイルコンテンツ審査・運用監視機構」(EMA)はこのほど、携帯フィルタリングのいわゆる「ブラックリスト方式」のアクセス制限対象となるカテゴリーの改善策に関する意見書案を公表。同案に関する意見を募集している。締め切りは9月1日(必着)となっている。
同案は、青少年の携帯サイト利用において適用される「特定分類アクセス制限方式(いわゆるブラックリスト方式)」の基本となる、アクセス制限すべきカテゴリーに関する改善策について、サービス利用者、携帯電話事業者、フィルタリング会社に意見を表明するもの。対象カテゴリーの選択に当たっては、現在携帯電話事業者が採用しているネットスター提供のカテゴリー分類を前提としている。
同案では、アクセス制限すべきカテゴリーの5要件について以下のように定義。
画像・表現・描写などにより著しく性欲を刺激するもの
暴力的又は陰惨な画像・表現・描写などにより興味本位に暴力行為又は残虐性 を喚起・助長するもの
自殺を誘発・助長・ほう助するもの
犯罪行為及び刑罰法令に抵触する行為又は誘引・助長・ほう助するもの
その他、青少年の健全な育成を著しく阻害するおそれがあるもの
さらに、この5要件に該当する「アダルト」「グロテスク」「不法」「ギャンブル」などのメーンカテゴリー、それに伴う「性行為」「自殺・家出」「違法と思われる行為」などのカテゴリーを提示。
その上で、現在提供されているフィルタリングサービス環境に合わせてアクセス制限対象とすべきかどうかの意見と、カテゴリー区分やサイトの選択方法等についての改善意見を併記している。
EMAの意見書案に意見を表明するためには、 http://www.ema.or.jp/application/question0821.xls からフォーマットをダウンロード。記入欄に意見を記載し、電子メールか郵送、またはFAXで送る。
電子メールの場合の宛先は、 tokutei@ema.or.jp
郵送の場合の宛先は、〒106-0031 東京都港区西麻布1-4-38千歳ビル3F 有限責任中間法人 モバイルコンテンツ審査・運用監視機構 「アクセス制限対象カテゴリー選択基準に関する意見書」に関する意見募集担当、FAXの場合の宛先は「03-5775-3885」となっている。