韓国政府の放送通信委員会は「2008年 上半期 スパイウェア除去プログラム実態調査」をの結果を発表した。

同調査は、2008年6月時点で韓国国内に流通している有料107種、無料15種のスパイウェア除去プログラムを対象に行われた。インストール時の同意事項、治療性能、追加的にインストールが必要なプログラムの有無など36項目に渡って、スパイウェアの性能が調査された。

スパイウェア除去プログラムの性能テストには、2008年上半期に出回っていた1,500個ものスパイウェアサンプルが用いられた。その上で探知や治療の度合を調べている。

これによると、1,500個のうち150個(10%)以上を診断したプログラムは26種、150個未満を診断したプログラムは85種だった。同委員会によると「多くのプログラムが、単にファイル名やレジストリ名で検索するという手法を使っており、スパイウェアのファイル名やインストールフォルダが変わるだけで、探知できなくなる」とのことだ。

2007年下半期に比べて改善されている主な項目としては、「リアルタイム検査(の対応有無)」(前期比+2.3%)。「インストール時、同意を求めるか」(前期比+11.6%)、「インストール時、利用約款提示」(前期比+7.7%)、「スパイウェア除去の完全性」(前期比+9.3%)がある。

逆に前期比で下がってしまった主な項目には「自動アップデート(機能対応)」(前期比-5.1%)、「(スパイウェアを一時的に置いておく)検疫所への対応」(前期比-5.7%)、「診断詳細提供」(前期比-3.6%)などがある。このほか電話対応やeメール対応などの、顧客支援の項目でもマイナスが目立った。

一方、特に診断率が高かった上位12種のプログラムのうち、半分近くの5種は無料プログラムであることも明らかになった。有料だから性能も優れているというのは、現在のところ当てはまらないものもあるようだ。

またこのランキングを見てみると、有名ポータルサイトのツールバーに付属しているものが多い。韓国のポータルサイトはアクセス数などで圧倒的な多さを誇っているが、スパイウェアでも実力を発揮しているようだ。

一部改善している部分はあるものの、同委員会では今回の調査結果から「一部プログラムは、性能やインストール過程における問題点がある」と明言。「利用約款、有料か無料かどうか、業者のWebサイトなどを必ず確認してからインストールすること」と勧告した。

放送通信委員会が、スパイウェア除去ソフトの性能についてチェックした項目(放送通信委員会資料)

今回の調査で上位12位に入ったソフトウェア(放送通信委員会資料)