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『チャールズ&レイ・イームズ 映像作品集 DVD-BOX』 |
ファイバーグラス・チェアやラウンジ・チェアなどのミッドセンチュリー家具で知られるデザイナー夫妻、チャールズ&レイ・イームズの生誕100周年を記念し、彼らの映像作品を収めた『チャールズ&レイ・イームズ 映像作品集 DVD-BOX』が8日発売される。本作は、すでにリリースされているDVD『チャールズ&レイ・イームズの映像世界』を含む4枚組。日本でまだ一度も収録されたことのない短編を含む、計37作品もの映像作品を収録している。
20世紀を代表するデザイナーであるチャールズ&レイ・イームズ夫妻。彼らは工業デザイナーというだけでなく、建築家や映像作家としての顔を持ち合わせていた。中でも彼らの発想力、創造力が結集された幾多の映像作品は、映像史に輝くインパクトを残している。デジタルカメラもパソコンもCGもなかった非デジタルの時代に、実写やアニメ、スライドショーなど、あらゆる技法を駆使し映像というメディアを極限まで追究したイームズ夫妻。そんな彼らの映像作品が、このDVDでは楽しめる。
収録作品は、彼らの映像の代表作と言える『パワーズ・オブ・テン』(1977年)、ファイバーグラス・チェアの製造工程、ポラロイドカメラの名機「SX-70」のプロモーション映像、IBMの依頼を受けて制作した1964年ニューヨーク万博のパビリオン映像など、1950年代から1970年代に制作された映像からセレクト。また映像特典として、数々の名作を生んだイームズ夫妻の工房にまつわるドキュメンタリー『901:チャールズ&レイとイームズ・オフィス 45年後の記憶』を収録。彼らの数学的発想やデザイン哲学を垣間見ることができる貴重な映像ばかりで、映像を志す人のみならず、モノをクリエイトする全ての人たちの教科書になるだろう。