英国の大手通信企業BTは7月29日(現地時間)、米国ベースの通信技術ベンチャー企業Ribbitを約1億500万ドル(5300万ポンド)で買収したことを発表した。BTは、ソフトウェア主導の次世代プラットフォームベーステレコム企業に転身するという自社戦略を強化するもの、と説明している。

Ribbitは2006年創業のベンチャー企業で、"シリコンバレー初のテレコム企業を目指す"として、2008年1月にVoIPやPSTNと接続可能な電話プラットフォーム技術の「Amphibian」を発表した。同技術を利用して、テレコム専門知識を必要とせずに音声アプリケーションを開発できるとしている。

BTはRibbitを取得することで、ソフトウェアプラットフォーム機能を強化する。BTは、BTのサービスにアプリケーションを統合できる"ソフトウェア開発キット(SDK)イニシアティブ"を展開しており、これを補完するという。「Ribbitの技術により、コミュニケーション機能の統合を迅速、シンプル、安価で行えるようになる」とBTは説明している。