Notepad++プロジェクトは米国時間の5日、開発者向け多機能テキストエディタの最新版「Notepad++ 5.0」をリリースした。動作環境はWindows 95以降の32bit版Windows、インストーラ形式とZIP書庫の2種類のバイナリパッケージにくわえ、ソースコードがGNU GPLv2準拠のオープンソースソフトウェアとして公開される。
Notepad++は、プログラマ向けの機能を重視したテキストエディタ。約1年半ぶりのメジャーアップデートとなる今回のリリースでは、起動 / 終了速度などのパフォーマンスが改善。関数名のタイプに書式を示す小さな画面を表示し、入力補完を行う機能 (コールチップ) が新たに実装された。コールチップ用の設定ファイルはXML形式で記述され、Notepad++がサポートするすべての開発言語に適用可能。構文ハイライト表示機能も強化され、従来のC / C++やC#、Java、Ruby、Visual Basicといった言語にくわえ、HTML / XMLがサポートされた。コンテキストメニューのカスタマイズ性アップなど、操作性の改良も行われている。
Notepad++には、有志による日本語ローカライズ (EUC-JP対応版) プロジェクトが存在するが、7月7日現在バージョン5.0の日本語版がリリースする予定は明らかにされていない。Webサイトの情報によれば、ANSI以外の文字コード使用時に検索機能 (grep) が動作しないほか、日本語文書の編集中に異常終了する問題があるためとのこと。