多機能エディタ「Notepad++ 5.0 Beta」

Notepad++プロジェクトは16日、Windows向け多機能テキストエディタNotepad++の最新開発版「Notepad++ 5.0 Beta」をリリースした。動作環境はWindows 95を含む32bit対応のWindows、GNU GPLv2適用のオープンソースソフトウェアとして自由な再配布が許可される。

今回のリリースは、次期メジャーバージョン初のβ版。最新バージョンのv4.9.2以降に確認された不具合の修正にくわえ、起動 / 終了速度の向上など基本機能が見直された。関数名のタイプ後などに書式を示す小さな画面 (コールチップ) を表示する機能が追加され、すべてのメニューコマンドがコンテキストメニューに登録可能となった。TexFA v0.24aやSpell Checker v1.3.1など、最新のプラグインも同梱されている。

Notepad++は、プログラマ向けの機能を重視したテキストエディタ。Win32 APIのほか、外部ライブラリのScintillaとSTL (Standard Template Libray) の機能を利用することで、レスポンスに優れる操作性を実現している。C / ++やC#、Java、Python、Ruby、Visual Basicなど多数のコンピュータ言語に対応した構文ハイライト表示機能や、ソースコードの折り畳み、正規表現を利用した検索 / 置換などコーディング作業向けの機能を豊富に備えるほか、プラグインによる拡張が可能。メニューバーなど一部は日本語に対応しているが、日本語環境に対応した「Notepad++ EUC-JP 対応版」 (v5.0 Beta対応版の公開時期は未定) が有志の手により公開されている。