プログラマといえども人間だ。他人が犯すようなプログラミングの過ちは、だいたいほかの人も犯す。事前にどういった問題をおこしやすいのかを学ぶことで、こうした過ちを割け、早い速度で優れたコードを記述できるプログラマに成長できる。
以前から存在するサイトだが、言語が大幅に変わらないかぎり犯す過ちもそれほどかわらない。ここではJavaを例にとりTop Ten Errors Java Programmers Makeを紹介したい。TIOBE Programming Community Index for June 2008によればもっとも人気のあるプログラミング言語はJavaでありつづけている。JavaScriptに注目が集まっているとはいえ、数の上ではまだまだJavaが圧倒的だ。
Top Ten Errors Java Programmers MakeはDavid Reilly氏によってまとめられたドキュメント。Javaプログラマが犯しがちな10の過ちがまとめられており、それに対する対策も紹介されている。概要は次のとおり。
- main()のようなスタティックメソッドから非スタティックメンバにアクセスしようとする
- オーバーライド時にメソッド名を間違えて入力する - IDEを活用で防止へ
- 比較演算子'=='と'='を間違える
- オブジェクトの比較にequals()メソッドではなく'=='演算子を使ってしまう
- 参照渡しと実体渡しを理解せずに混乱してしまう - オブジェクトは参照渡し、基本型は実体渡し
- コンパイルエラーを避けるために空のtry catch構文を書いてしまう - 少なくとも例外内容を表示させる
- 配列インデックスを始まりを0からであることを忘れる
- 共有データへのアクセスを同時におこなってしまう - synchronizedを使って対処
- 大文字と小文字の表記を間違える - 命名規則を決めておく
- NullPointerExceptionが発生する
現在であればNetBeans IDEやEclipse IDEを活用することで記入間違いなどは対応できるが、ほかの項目はまず最初に気をつけて身につける内容だ。Top Ten Errors Java Programmers Makeはそれほど分量も多くない。最近Javaの勉強をはじめたプログラマは一読しておくといいだろう。