Ruby on Rails製のソースコードレビューシステム「宍道湖」がMOONGIFTにより公開された。

宍道湖は、Google App Engine上で公開されている「Rietveld」と同様の機能を提供するオープンソースソフトウェア。ただし、Ruby on Railsによって構築されているため、インターネットにアクセスできない環境下でも、Rubyの実行環境さえ揃えられれば手軽に利用することができる。

宍道湖が威力を発揮するのは、アプリケーションの改修やデバッグ、リファクタリングなど、ソースコードに対して変更を加えるときだ。Subversionのリポジトリを登録した後、変更したソースコードとURIの情報をアップロードするだけで、変更内容を抽出したレポートがWebページとして生成されるため、コードレビューを効率的に行えるうえ、変更履歴をわかりやすいかたちで残しておける。

また、生成されたレポート中の「左右比較で表示(コメント付き)」というリンクをクリックすれば、変更前後のソースコードを左右に並べるかたちで比較できる。同一画面上でコメントを入力する機能も可能だ。

変更点が抽出されたレポート(宍道湖のコードレビューより抜粋)

変更前後のソースコードを左右に表示させた例。相違部分がハイライト表示されるうえ(24行目)、コード上をタブルクリックをすればコメントを書き込む(14行目)こともできる(宍道湖のコードレビューより抜粋)

なお、MOONGIFTは、本誌連載「セカイ系ウェブツール考」の著者である中津川篤司氏が運営するプロジェクト。同プロジェクトのWebサイトでは、オープンソースソフトウェアやフリーソフトウェアの情報を毎日更新している。