内閣府はこのほど、仕事と生活の調和(ワークライフバランス)推進のための国民運動「カエル!ジャパン」を開始する。

内閣府では、関係閣僚、経済界・労働界・地方公共団体の代表により構成される「仕事と生活の調和推進官民トップ会議」において、2007年12月に「仕事と生活の調和(ワーク・ライフ・バランス)憲章」と「仕事と生活の調和推進のための行動指針」を策定。以降、「仕事と生活の調和推進室」を内閣府に設置し、2008年度を「仕事と生活の調和元年」と位置づけ、個々の取り組みの支援とそのネットワークの構築の推進を行っている。

今回展開されるキャンペーンは、そうした取り組みの一環として、"カエル!ジャパン"をキーワードに、ワークライフバランスの推進を、企業、労働者、国・地方公共団体の各主体だけでなく、国民の間にも広く気運を高め、取り組みを加速させることを目標としている。

ワークライフバランスの実現には、働き方の変革が必要だと従来から謳われる中、今回のキャンペーンのスローガンには"ひとつ「働き方」を変えてみよう!"が掲げられている。内閣府では、このフレーズに含まれる"ひとつ"には、「まずは~してみよう」という試みを表す意味と、「できることをまず1つ」という数字としての意味の両方が込められていると説明している。

また、キャンペーンのシンボルマークには、現状を"変える"という意味を生物の"蛙"に引っ掛けたイラストが選ばれた。これには、言葉の洒落を通して、難題にもユーモアを持って明るく、くじけず臨もうという思いを愛嬌のあるキャラクターに託して呼びかけると同時に、蛙のように跳躍するその力にもあやかりたいという願いも表現されているという。さらに、草花の色の調和を保つという意味の黄緑色と、スローガンの「変える!」の意味を強調する目的で「カエル!」の文字のオレンジ色がシンボルカラーに選択されている。

シンボルマークのカエルとキャッチフレーズ

内閣府では近日中にもキャンペーンのポスターを作成し、随時配布していくとともに、シンボルマークを関係省庁や地方公共団体、関係団体等で使用し、展開していく。さらに、キャンペーンの趣旨に賛同する企業や個人が、シンボルマークをダウンロードして利用できる仕組みを6月下旬以降に稼動する予定だ。