英LDRAの国内代理店である富士設備工業は5日、LDRAのツールスイートがMISRA (Motor Industry Software Reliability Association) C++:2008 スタンダードに準拠するように機能を拡張したと発表した。
MISRAは、車載電子システムなど高信頼性システムの開発に最良の作法とその普及を、基準となるスタンダードを公開することで促進させようとする、自動車メーカー、部品サプライヤ、技術系コンサルタントによる共同研究。公開以来、自動車業界をはじめとした、高信頼性、安全性システムのソフトウエア開発プロジェクト、アプリケーションなどで採用されてきた実績を持つ。
MISRA C++ サブセットは、既存のC++ガイドラインを集め、最新技術を結集して拡張するというMISRA Cと同様の手法で開発され、プログラマに利用しやすいように書かれている。
なお富士設備では、LDRAによるC++準拠は、Cに対するMISRA C:1998、MISRA C:2004,HIS (Herstellerinitiative Software), GJB (Chinese Military Standard), CAST (China Academy of Space Technology) 、CMSE (China Manned Space Engineering project) などへのサポートを土台にしており、MISRA C++:2008の完成により、包括的にC++コーディング標準を支援することが可能となったとしている。