1日、Ruby安定版の最新バージョンとなるRuby 1.8.7を公開した。Rubyはオブジェクト指向のスクリプト言語。当初からオブジェクト指向に基づいて開発されたスマートなスクリプト言語として高い人気を持っている。

Ruby 1.8.7は1.8.6と比較してパフォーマンスが改善されているほかバグの修正、次期バージョンである1.9系からの新機能のバックマージが実施されている。ただし1.8.6とは高い後方互換性と安定性が実現されているため、移行は問題なく実施できるだろう。Ruby 1.8.6を採用している場合には1.8.7へのアップグレードを実施するといい。

Rubyは次期バージョンとしてすでに1.9.0をリリースしている。実行速度という面では1.9.0に圧倒的な優位性がある。しかしながら、まだ安定版という位置づけにはなっていない。動作の安定性を求める場合にはバグ修正とパフォーマンス改善が実施された1.8.7を採用するといいだろう。