米Adobe Systemsはこのほど、オンラインストレージやワープロ、Web会議ツールを統合したWebサービス『Adobe Acrobat.com』英語ベータ版の提供を開始した。Adobe AIR版「Acrobat.com for My Desktop」のダウンロード提供も行なっており、一部の機能についてはWebブラウザを起動せずに利用できるようになっている。

Acrobat.comのトップ画面(写真左)。ここから各種機能にアクセスして利用する

オンラインストレージサービス「Share」。保管中のファイルをPDFに変換することも可能

Flashワープロ「Buzzword」。残念ながら日本語は使えない

Web会議やコラボレーション機能を提供する「ConnectNow」

Acrobat.comを利用するには無料で登録できるAdobe IDが必要。本サービスで提供される機能は次のとおり。昨年より無料オンラインストレージサービスとして公開されていた「Share」、ファイル管理ツール「My Files」、PDF変換機能「Create PDF」、Flashワープロ「Adobe Buzzword」、Web会議/コラボレーションツール「Adobe ConnectNow」。デスクトップアプリのAcrobat.com for My Desktopも提供され、起動するとホーム画面から各種機能を利用することが可能だ(Buzzword/ConnectNowはAIR版が用意されておらず、Webブラウザが機能する仕様となっている)。なお、Acrobat.comは、同社が発売予定の「Adobe Acrobat 9」と連携でき、作業効率の向上などに活用できる。

Shareなどの<more>メニュー→<Get Acrobat.com for My Desktop...>からAdobe AIR版を入手可能

ローカルアプリのようにAcrobat.comの一部サービスを利用できる

現在提供されているAcrobat.comは英語版のみ。BuzzwordやPDF変換では日本語を扱えないなど、日本語環境で利用するには制限が多いが、Shareはオンラインストレージとして普通に利用できる。Webサービスとデスクトップの統合環境を体験してみたいという方も試しに使ってみてはいかだろうか。