富士通とマイクロソフトは28日、富士通のPCサーバ「PRIMERGY」とマイクロソフトの仮想化技術「Hyper-V」を活用したシステムの構築支援機関「富士通 Hyper-V 仮想化センター」を共同で設立することを発表した。東京都港区にある富士通の総合検証機関「Platform Solution Center」において同日より運営を開始する。
Hyper-Vは、「Windows Server 2008」に搭載されたハイパーバイザー型の仮想化プラットフォーム。現在提供中のWindows Server 2008に組み込まれているのはプレリリース版(RC版)だが、今年8月には正式版がリリースされ、Windows Update経由の提供が開始される予定だ。また、マイクロソフトでは「Microsoft Hyper-V Server」として単体での提供を行うことも発表している。
富士通とマイクロソフトでは、以前から、Windows Server 2008に関して共同で、開発、検証、マーケティング活動等を実施してきた。今回の発表は、その提携を、成長著しい仮想化分野に絞って強化したかたち。ハードウェア/ソフトウェア一体型の支援体制を築き、新規顧客を取り込んでいく構えだ。
同センターでは、サーバ総数320台の検証環境を用意。専任の技術者も置き、商談支援、導入検討、構築支援ツール/技術情報の提供を行っていくほか、技術研修/教育も実施し、両技術に精通した人材育成にも努めていくという。