JRubyの主要開発者であるCharles Nutter氏はHeadius: Converting Groovy to Rubyにおいて、Glen Stampoultzis氏がConverting from Java to Groovy one step at a timeにおいてJavaのソースコードを賢い方法で独特のGroovyコードに変換していることに触れ、さらにGlen Stampoultzis氏の作成したGroovyコードをRubyコードに変換する例を紹介している。

Converting from Java to Groovy one step at a timeで説明されているのは部分列の処理においてJavaのソースコードとLisp、Haskell、Scalaのソースコードを比較検討するといったものだが、ほかの言語についてもフィードバックや意見が寄せられるなど興味深いものとなっている。Glen Stampoultzis氏はConverting from Java to Groovy one step at a timeの試みをGroovyに適用したもので、Charles Nutter氏はさらにその結果をJRubyに適用したということになる。

同氏はこの試みを通じて、GroovyバージョンとRubyバージョンの多くが似ていることを指摘し、Groovy版の生成について学ぶことができるのであれば、Rubyについても簡単に学ぶことができるだろうと意見を述べている。また最終的にJavaからRubyへのコード変換ができていることから、Rubyを使っていないJavaデベロッパに対してRubyに取り組んでみてはどうだろうと促している。

Sun MicrosystemsはJavaを拡張する目的で2年弱前に同氏を含めJRuby開発者2名をフルタイム雇用した。直近では先月PythonとJythonの開発者が雇用されている。Charles Nutter氏がRuby以外のスクリプト言語との比較検討や協力も続けている。