Express5800/120Rj-2 VPCC仮想PCサーバ

NECは7日、仮想PC型シンクライアントシステム「シンクライアント」(以下VPCC)の新製品としてシンクライアント「US110E」「US300」、仮想PCサーバ「Express5800/120Rj-2 VPCC仮想サーバ」(以下5800/120Rj-2)および「SigmaSystemCenterソフトウェア シンターミナル 2.1」(以下シンターミナル2.1)を販売開始した。

価格はUS110Eが3万6,000円、US300が6万2,000円、5800/120Rj-2が150万円、シンターミナル2.1が1万5,000円から。28日より出荷開始する。

シンクライアント US100E

新製品では管理サーバに搭載するソフトウェアの独自アルゴリズムにより、夜間や休日の業務量減少など、負荷の状態に応じて仮想PCサーバの稼働数や仮想PCの配置を自動的に最適化する。これにより、稼働中の仮想PCを可能な限り少数の仮想PCサーバに自動的に集約し余剰となった仮想PCサーバの電源を自動的に切ることで消費電力を削減。

シンクライアント US300

また始業時間など、稼動する仮想PCの増加時や処理負荷が上昇した場合は、停止中の仮想PCサーバを順次自動的に起動し仮想PCを再配置することで、常に最適なサーバ台数での運用を行う。その結果、年間消費電力量では従来PC比で最大62%低減できるという。

5800/120Rj-2は、仮想PC型シンクライアントシステムのサーバに必要なハードウェアおよびソフトウェアをセット化。購入後に簡単な作業でシステムを利用開始でき、シンクライアント端末100台導入規模のシステム(端末/ディスプレイを含む)を構成する場合、1クライアント端末あたりの初期導入コスト(クライアントOSの費用を除く)を同社従来製品における約15.4万円から約13.4万円に低減。シンクライアントシステム導入をコスト面で従来以上に容易にするとしている。また、VPCC基盤ソフトウェアは新たにWindows Vistaに対応した。

US110Eは150mm×94mm×30.4mmの小型シンクライアント端末。VPNとワンタイムパスワードの組み合わせにより強固なセキュリティを実現可能。US300はデュアルディスプレイ対応のシンクライアント端末。シンターミナル2.1はCD-ROMまたはUSB-ROMから起動可能であり、シンクライアントとして利用可能なPCの対象機種の拡大、端末の設定の簡易化および無線LAN利用時の対応暗号化方式の拡充が強化点だ。