Lenovoのイノベーション戦略とは - LenovoグループCEO Amelio氏

また、今回のイベントには、Lenovoグループ社長兼CEOのWilliam J. Amelio氏も出席。「イノベーションを生み出す"Worldsourcing(ワールドソーシング)"」をテーマに講演した。同氏は「McKinsey & Companyの調査によると、企業の経営者がプライオリティのトップ3に挙げるなかに"イノベーション"が含まれる。また、企業の2/3がイノベーションに対して、毎年投資を増加したいと答えているが、具体的にどのような計画によってイノベーションに力を入れていくかについて明確な戦略を挙げている企業は少ない。しかし、Lenovoは"ワールドソーシング"によってイノベーションを行っていくというはっきりとした戦略がある。ワールドソーシングとは、先進国でイノベーションを起こし、新興国で材料を調達し、新興国の低コストの労働力を活用するという従来型の"アウトソーシング"に対して、グローバルに世界中からさまざまな才能やアイディア、資材を活用していこうという体制。この考えに基づき、レノボのビジネスカルチャーは随分変わってきた」と述べ、同社が実践しているワールドソーシングへの姿勢や取り組みを紹介した。

Lenovoのイノベーション戦略について語る社長兼CEOのWilliam J. Amelio氏

このほか、同フォーラムでは、社団法人自動車技術会(JSAE)所属トヨタ自動車常務役員の小林信雄氏による、「トヨタR&Dのグローバリゼーション」と題した講演や、レノボチャンピオンとして、レノボのプロモーション活動に協力している、陸上選手の末續慎吾氏による「北京オリンピックを目指して」と題したトークショーも行われた。

トヨタ自動車常務役員の小林信雄氏

北京オリンピックでの活躍が期待される末續慎吾選手