米Yahoo!は2月12日 (現地時間)、オープンなプラットフォームを基盤にソーシャルネットワーク、インスタントメッセージ(IM)やテキストメッセージ(SMS)などを統合するモバイルサービス「Yahoo! oneConnect」を発表した。2008年第2四半期にYahoo! Go 3.0を通じて提供開始する予定だ。
Yahoo!は昨年、統合的なWeb検索を携帯電話で行えるようにするモバイル用検索サービス「Yahoo! oneSearch」を開始した。検索クエリーに対してモバイルユーザーが必要とすると思われる様々な情報を引き出し、結果を一覧表示する。例えばNFLチームの「49ers」と検索すると、最近の試合のスコア、チームのWebサイトへのリンク、主なニュース記事のヘッドラインなどがコンパクトにリストされる。現在29のキャリアパートナーがoneSearchを採用しており、世界で6億人以上が同サービスを利用しているそうだ。oneSearch同様のモバイルユーザー向けの統合をコミュニケーションで実現しようというのがoneConnectだ。「ソーシャルに結びついたアドレスブックと共にモバイルメッセージングを統合した新しいモバイルコミュニケーションサービスだ」とYahoo!のConnected Life担当上級副社長のMarco Boerries氏は述べる。
oneConnectがサポートするソーシャルネットワークは、Bebo、Dopplr、Facebook、Flickr、Friendster、hi5、Last.fm、LinkedIn、MySpace、Twitterなど。これらの結びつきがoneConnectのアドレスブックに同期され、全員のステータスやアクティビティ、プロフィールなどをまとめて確認できる。逆にoneCareから自分が参加する複数のソーシャルネットワークのステータスを変更することも可能だ。
サポートするIMはYahoo! Messenger、Google Talk、AOL Instant Messenger、MSN Messengerなど。Conversationビューに切り換えると、複数のIMサービスにSMSを加えた全ての会話の履歴が時間を追って1つの画面にリストされる。ソーシャルコンタクト・カードという、コンタクトを中心に、各個人の最近のアクティビティや会話、連絡先にアクセスする方法もある。コミュニケーション手段やサービスの違いを感じさせないモバイルサービスとなっている。ほかにもWidgetを通じて、Yahoo! Mail、MSN Hotmail、Gmail、AOL Mailなどの電子メールサービスにアクセスできるようにする。Yahoo!は現在、ExchangeやOfficeドキュメントのモバイル利用をサポートするDataVizに、RoadSynchやDocuments To GoのWidget版の提供を交渉しているそうだ。