HAMSTER DB - C/C++組み込みデータベース - 画像は同サイトより抜粋

組み込みデータベースに新顔登場だ。その名も「hamsterdb」。8日(米国時間)に最新版となる1.0.0が公開された。名前はかわいいが開発目的も開発内容もきちっと定められたプロジェクトでなかなか興味深い。成果物はGPL2またはそれ以降のバージョンで配布されている。

hamsterdbは

  1. 簡単に扱えること
  2. 高いパフォーマンスを発揮すること
  3. 高い安定性を実現すること

の3つを主な設計原理に掲げて開発された組み込みデータベース。2年以上におよぶ開発期間を経て、今回の1.0.0リリースへとこぎつけた。データベースとしてはインメモリで動作すること、可変長キーに対応した高速な整列B+Treeを使っていること、データベースカーソルがきわめて高速であること、重複キーがサポートされていること、複数のデータベースを1つのファイルで保持できることといった特徴がある。

移植性のあるANSI Cで実装されているためLinux、Unix系OS、Windows、Windows CEなど複数のプラットフォームで動作するほか、x86、x64、SPARC、ARM、RISCなど多くのアーキテクチャに対応している(データベースはエンディアンに依存しない形式を採用)。今のところC/C++に対応しているが、今後のリリースでJava、.NET、PHP、Python、Perlといった言語へのラッパ実装を追加するとしている。