The Nexenta Teamは10日 (米国時間)、OpenSolarisのカーネルを採用したDebian / GNUベースのOS「Nexenta Core Platform 1.0」をリリースした。対応プラットフォームはx86およびx86_64、約320MBのISOイメージとして提供される。

同チーム初のバージョン1.0を迎える今回のリリースでは、カーネルにOpenSolaris b82、システムおよびユーザランド部分にUbuntu 6.06 (Dapper Drake) を採用。iSCSIやFibre Channelなどネットワークストレージのサポートを実現する「NWS」のほか、災害発生時のリカバリを可能にする技術「AVS」、SCSIターゲット機能を追加する「COMSTAR」など、OpenSolarisのサブプロジェクトの成果を取り入れている。

仮想化機能も実装、Xen DomUとDom0がサポートされる。ネットワーク経由のパッケージインストールも考慮され、aptクローンの管理ツールが収録されるほか、安定版aptリポジトリの運用も開始された。

Nexenta Core Platformは、OpenSolarisカーネルとDebian (Ubuntu) / GNUツール群により構成されるOS (Nexenta Operating System) のうち、必要最小限のコンポーネントで構成されたOpenSolarisディストリビューション。Ubuntuの使いやすさと拡張性を生かしつつ、OpenSolarisとしての機能を活用できることが特徴。