Landon Fuller氏は3日(米国時間)、SoyLatteの最新版となるSoyLatte 1.0.2を公開した。ソースコードの状態で取得できるほか、Mac OS X LeopardおよびTiger向け32ビット版バイナリ、Mac OS X Leopard向け64ビット版バイナリが用意されている。SoyLatteはMac OS X向けに移植されたJava SE 6。FreeBSD Java SE 6をベースにしてOS Xに移植したもので、不完全ではあるがJava SE 6をOS Xで実行するために重要なプラットフォームだ。

SoyLatte 1.0.2では0による割り算処理の改善(x86_64 JVM )、JVMクラッシュ時にすべての読み込み済みライブラリ一覧が表示させるように処理を改善、FileChannelImpl.transferTo()でファイルすべてではなく要求されたバイト数だけを転送するように改善などが実施されている。

Landon Fuller氏は同日、FreeBSD Java SE 6をSPARC 64に移植した旨も発表した。同氏によるSPARCへの移植は初期段階にあり学習の意図もかねて取り組まれている。そのまま実用的に使えるというものではないが、移植作業を手助けする資料として参考になる。同氏は今回のSPARC移植は、Solaris以外のOSにおいてSPARC対応のJava SE 6を移植した例としてははじめではなないかとし、LinuxやNetBSDなどほかのOSにおけるSparc Javaの移植の手助けになるのではないかとしている。

さらに同日、同氏はJavaOne 2008において"SoyLatte and OpenJDK: Open-Source Java Technology for Mac OS X"と名うったBoFセッションを開催するとし、参加を呼びかけている。同氏はMac OS XにおけるOpenJDK開発のサポートを実施するコミュニティの創設を希望しており、同セッションを通じて人脈や認識を広めたい狙いがあるようだ。