新しいオートメーションシステムなどを搭載した「Nuendo 4」

ヤマハは独スタインバーグの音楽制作ソフト「Nuendo 4」を2月1日より発売する。Nuendo 4はスタインバーグが開発するオーディオ・ポストプロダクションソフトの最新フラッグシップバージョン。最先端のデジタルオーディオ制作環境を提供し、最高10.2チャンネルサラウンドに対応する32bitオーディオエンジンを搭載。専用ツール、オプションや機能により、より素早く、より効率的なワークフローを実現している。

新機能として新しいオートメーションシステムを搭載。プロジェクトに取り込んだオーディオイベントに対して、フェードファイルを作ることなく、リアルタイムでフェード、クロスフェード、ボリュームコントロール、ピッチコントロールが可能となった。オートメーションパネルは広範囲にわたりカスタマイズが可能で、すべてのオートメーション機能と設定にアクセスできる。

また、各種サウンド/サンプル/ループファイルや、プラグインのプリセットなどを一括して管理できるメディアベイを搭載。各種ファイルの表示、検索、読み込みを一瞬のうちに行うことができる。各種トラックで利用できるトラックプリセットは、EQやインサートエフェクト、MIDIポート、チャンネル、選択したインストゥルメント/プリセット情報などをメディアベイの検索エンジンを使い、分類や管理を可能としている。

オーディオプラグインは38種類の新しいサラウンド対応VST3オーディオプラグインを搭載。ポストプロダクション専用にデザインされた「Post Filter」や、3つのCompressor、1つのExpander、1つのLimiterを含む「VST3ダイナミックツール」などを用意、アップデートされた旧バージョンのプラグインも加えると総数は60種類以上となる。

またNuendo 4のMIDI機能を「Cubase 4」と同仕様にアップグレードできる専用のオプション・キット「Nuendo Expansion Kit」も同時に発売。ドラムエディタやプロフェッショナル譜面作成機能、6種類の専用VSTインストゥルメント、Music XMLのインポート&エクスポートといった機能を追加可能となっている。

Nuendo 4の動作環境はOSがWindows XP SP2/Vista、Mac OS X v10.4以上。CPUはWindowsはPentium4 2GHz/Athlon 2GHz以上、MacはPower PC G4 1GHz/Core Solo 1.5GHz以上となっている。価格はオープン。