米IBMは2日(現地時間)、イスラエル・テルアビブに本社を置くストレージテクノロジ非公開企業XIVを買収したと発表した。なお、買収の金銭的条件は公開されていない。
XIVの技術と従業員はIBMのシステムズ・アンド・テクノロジー・グループのIBM System Storage部門に統合される予定だ。XIVのNEXTRAアーキテクチャは、動的なスケーラビリティー、故障時の自己修復、最適なパフォーマンスのための自己調整が可能なもの。システムコンポーネント全体のリソース活用を自動的に最適化するよう設計されているため、管理や構成が容易で急激に処理量が増加するシステム環境における管理上の負担を軽減できる。
IBM System Storageのゼネラルマネージャ、アンディ・モンショー氏は、次のように述べている。「XIVの買収によって、長期的なIBMのシステムインフラストラクチャポートフォリオがさらに強化されることとなり、IBMはWeb 2.0アプリケーション、デジタルアーカイブ、デジタルメディアといった新しいストレージビジネスの機会に取り組む上で、絶好のポジションにつくことができます。あらゆる人がいつでもデジタルコンテンツを作成できる状況になり、デジタル情報の新たな世界に対応するまったく新しいソリューションが求められるようになってきました。IBMは、ストレージ、サーバ、ソフトウェア、サービスといったデータセンターを構成するあらゆる技術で、最先端のテクノロジとソリューションを提供し、お客様が直面しているIT関連の新たな現実に対応することを目指しています」