それでは実際にいくつかのjMakiウィジェットをこのJSPに配置してみよう。JSPエディタでの編集時には図3のようにパレットからjMakiのカスタムタグを選択することが可能だ。

図3 JSP編集時のパレット

ここでは例としてDojoのClockウィジェットをJSPに配置してみよう。パレットからコンポーネントをJSP上にドラッグ&ドロップすることで、JSPに以下のようなカスタムタグが追加される。

リスト1 Dojo Clockウィジェットの使用例

<a:widget name="dojo.clock"  />

コンポーネントを配置したら、このページの動作を確認するためにJSPエディタまたはProjectsビューの右クリックメニューから「Run File」を選択する。Webブラウザが起動し、図4のようなページが表示されるはずだ。

図4 Dojo Clockウィジェットの表示例

jMakiを使用することでこのようにJavaScriptを1行も記述せず、パレットからのドラッグ&ドロップのみでリッチな機能を提供するウィジェットを利用することができる。また、複数のAjaxライブラリを使う場合、それぞれのライブラリごとに利用方法に差異がある場合もあるが、jMakiを使えばJSPに タグでウィジェットを配置するだけで済む。フレームワークごとの違いを気にせずjMakiの作法に従えばよいという点もメリットといえるだろう。

なお、jMakiのWebサイトではチャート、グラフなどの拡張ウィジェットも配布されている。もちろん自分で新たなウィジェットを作成してjMakiに組み込んで利用することも可能だ。ウィジェットの作成方法についてはこちらを参照してほしい。