米BuzzLogicは、2007年に最もブログで話題になったトピックに関して、各カテゴリ別の最新ランキングを発表した。検索エンジンベースのランキングとは、また一味違ったテイストで、米国内のトレンドが浮き彫りにされている。

同ランキングにおいて、テクノロジ分野のトピックで、最も大きな盛り上がりを見せたのは「Google World」の衛星写真マップ。特に「ストリートビュー」機能では、通りを歩く人物までくっきりと写るケースがあることから、プライバシーの問題からも賛否両論が出そろい、ブログで多大の書き込みがあった話題となっている。また、「iPhone」に関する話題には事欠かなかったほか、「Second Life」や「There.com」などの仮想世界を巡る書き込みも注目を集めたとされる。

一方、芸能界の分野で堂々のトップに輝いたのは、悪質な飲酒運転による交通違反から刑務所に収監されるなどの話題で世間を賑わせたパリス・ヒルトン。同じくお騒がせアイドルのブリトニー・スピアーズが、僅差で2位に入っており、この2人が、今年ブログで話題になったセレブとして、文句なしの2大女王になっているという。とはいえ、さわやかなトピックとしては、出産を控えたクリスティーナ・アギレラとニコール・リッチーが、ママになるアイドルとしてブログで大きな話題になっていた点も明らかにされている。

スポーツ界では、好成績が必ずしもブログでのランキングアップにつながるわけではないという、興味深い現象も報告された。たとえば、メジャーリーグでワールドシリーズを制したのはレッドソックスだったが、ブログで圧倒的な人気を誇ったのはヤンキース。薬物使用に絡む話題でも盛り上がってしまったバリー・ボンズが、球界のブログ王に選出されたが、スポーツ選手でトップの座を獲得したのは、闘犬関与のスキャンダルなどで注目された、アメリカンフットボール選手のマイケル・ヴィックだったようだ。

ほかにも、音楽界では、アルバムセールスのランキング結果とは対照的に、ブログでは50セントがカニエ・ウェストを制していたり、米大統領選挙の民主党候補者の中で、ブログランキングにおいては、バラク・オバマがヒラリー・クリントンを上回っているなど、特徴ある結果発表になっている。