ソフトウェア開発やSIを手掛けるアイズは26日、既存のPCを手軽にシンクライアント化することができるUSBメモリ型起動装置「iZE Thin Client セキュアUSB起動モデル」の販売を開始した。
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アイズ 代表取締役社長 川邊浩氏 |
iZE Thin Clientの最大の特徴は、専用端末/ミドルウェアを用意することなく、既存のPCを使用してシンクライアント端末を作成できる点。USBメモリ型の同製品をUSBポートに挿入してPCを起動すれば、そのPCがシンクライアントとして立ち上がる。「個人持ちのPCや、古くなって倉庫に眠っているPCを活用できるため、非常に安価にシンクライアント環境を構築することができる」(アイズ 代表取締役社長 川邊浩氏)という。
また、今回新たに発売されたセキュアUSB起動モデルでは、SONYが提供する指紋認証型USBメモリ「PUPPY」を使用。パスワード起動型のシンクライアントを実現していた従来のiZE Thin Clientに比べ、セキュリティレベルを大幅に向上させている。「こちらの製品であれば、例えどこかに忘れてきたとしても、セキュリティ上はそれほど心配ない」(川邊氏)。
iZE Thin Clientを使用すると、「例えば文教機関であれば、生徒の個人情報にあたるようなものをサーバで一元管理しておき、それらを扱う業務では同USBを使って起動、それ以外の業務では通常どおり起動、といったかたちで1台のPCで安全に運用することができる」(川邊氏)。さらに、このかたちであれば、PCさえあれば簡単に専用のシンクライアント端末を構築できるため、秘匿性の高い仕事を家に持ち帰るといったことも安全に行える。
なお、iZE Thin Clientは、Windows Server 2003の機能を使用してシンクライアントを実現している。そのため、動作環境として同サーバは必須だ。だが、「逆に言えば、専用のソフトウェア等は必要なく、Windows Server 2003が導入されている環境であれば利用できるため、むしろ障壁は少ない」(川邊氏)という。
価格は、10クライアントパックで、セキュアUSBメモリ起動モデルが48万円、汎用USBメモリ起動モデルが31万5,000円。クライアント数が増えるにつれて割り引かれる価格帯になっている。なお、iZE Thin Clientには、CD-ROMでHDDを初期化してシンクライアントアプリケーションをインストールするHDD起動モデルも用意されている。こちらは、10クライアントパックで32万円。
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iZE Thin Client セキュアUSB起動モデル。茶色部分が指紋センサー。デモでは、イー・モバイルの「D01NE」を使い、PCのHDDを抜いた状態で遠隔地にあるサーバにアクセス、Microsoft Word等のアプリケーションを操作する様子が示された。 |