SAPジャパンは13日、パフォーマンス管理(CPM: Corporate Performance Management)ソフトウェアの新製品として「SAP Business Planning and Consolidation 5.1」の日本語版の提供開始を発表した。ベースとなっているのは、今年5月に発表されたOutlookSoftの買収によって獲得された製品。
SAP BPC 5.1は、計画立案、予算編成、見込管理、連結管理などの経営管理業務を支援するソフトウェアで、Microsoft ExcelやWebブラウザをインタフェースとして使用することで使いやすさを実現している点が特徴。
同社のシニアバイスプレジデント パートナー&マーケティング統括本部の安田誠氏は、SAP BPC 5.1投入の背景を「見える化で手続きを迅速にすることは実現されてきたが、それだけで終わってしまっている。さらに経営に役立つ指標化を行なうツールが必要」と説明した。また、同社のバイスプレジデント ストラテジック・インダストリー&ソリューション統括本部の桐井健之氏は、同社が提供するSAP ERPによる経理業務処理で蓄積された情報を踏まえ、「データをどう活用するか」に関してGRC(Governance, Risk, Compliance)という守りと、CPMという攻めの両方をCFOに提供できるという点を強調した。