また、「現在のWebアプリケーションは、管理性も信頼性もない。今後10年でこれが変化してくる。ロジックをネットワーク上でどう構築するか、また、PCとエンタープライズアプリケーションをもっとシームレスにするにはどうしたらいいかを考える必要もある。10年後には、企業内サーバが減り、クラウドベースアプリケーションとリッチクライアントが増えてくると予測している」と、クラウドを活用したコンピューティング環境が広がると予測する。

「Microsoftは新たな世界に対して、いつもOSを作るところから取り組んできた。最初のコンピューティングの世界が登場したときにはMS-DOSというOSを作り、続いてGUIの環境でWindowsを作った。サーバの世界ではWindows Serverを開発し、モバイル環境が登場したことにより、Windows CEを開発し、今はそれがWindows Mobileになっている。そして、今後のクラウドベースの世界に向けて開発したのがWindows Liveだ」と位置づけ、Windows Liveを"クラウドOS"と表現した。

またWindows Liveによって"Software + Services"の環境が浸透することを示しながら、「とはいえ、突然、多くの企業がエンタープライズサーバを捨てることはない。いま管理しているサービス、サーバ、アプリケーションをリプラットフォームして、これから5年、10年をかけて、少しずつクラウドベースに移行するようになるだろう」などとした。

一方、Microsoftが提供する最新の技術、リッチインターネットアプリケーション(RIA)のひとつとして、Silverlightに触れたほか、ExpredionStudio、Popflyなどのツールを紹介し、「Popflyによって、Webサイト間でマッシュアップするものを提供できる。こうしたツールのメリットを、日本の開発者に理解してもらうように情報を提供していく」とした。

Windows Liveによる"Software + Services"

MicrosftのRIA/マッシュアップ技術