The Dojo Foundationは5日(米国時間)、3年を越える開発の集大成として「Dojo Toolkit 1.0」を発表した。DojoはJavaScriptで開発されたフルフィーチャAjaxフレームワーク。JavaScriptインフラストラクチャからアニメーション、UIコンポーネントまで幅広い機能を提供している。ベースコンポーネントは25KBに抑えられ、初期読み込みに時間がかかる問題も軽減されている。
Dojo 1.0における主な特徴は、
- 10万行以上のデータ操作をサポートしたハイパフォーマンスグリッドウィジェット
- Webブラウザネイティブな2D/3Dチャートやベクタグラフィック描画
- シンプルで高速なデータドリブンウィジェット開発を可能にするユニバーサルデータアクセス
- 13の主要言語へ対応したローカライゼーションを含む国際化
- カスタム可能で拡張が容易なCSSドリブンテーマ
- ほかのツールキットと相互接続性を実現するOpenAjax Alliance Hub 1.0のサポート
など。
Dojoのメジャーリリースまで3年以上もの開発期間があった。このためすでにDojo 0.4系と0.9系は企業の大小に関わらず採用されている。1.0のアドバンテージは0.4系と0.9系と比較して明らかであるため、以前のバージョンを採用している場合には移行作業を実施されたい。0.9系から移行する場合には移行ガイドを参考にされたい。0.4系から移行する場合はまず0.4から0.9への移行ガイドを参考に0.9系へアップデートし、0.9系から1.0へアップグレードされたい。
また1.0を公開する数日前にはdojox.gfxにCanvasのサポートが追加されている。このため、iPhone SafariがSVGの描画をサポートしていない現在のバージョンでも、dojox.gfxを使うことでiPhoneでも同様の表示が可能になっている。