米Dellは11月5日(現地時間)、IP-SAN(Storage Area Network)分野のソリューションベンダーである米EqualLogicの買収で合意したと発表した。支払いはすべてキャッシュで行われ、買収総額は約14億ドルになる。EqualLogicは米ニューハンプシャー州ナシュアを拠点とする未公開企業で、IPネットワーク上で安価にSANシステムを構築する、いわゆるiSCSIなどの技術をベースにしたストレージハードウェアやソリューションで強みを持つ。

米Dell会長兼CEOのMichael Dell氏は「われわれの顧客は今後数年間で、これまでの歴史で見てきたなかで最大規模のデータ増加と向き合わなければならない。iSCSIを活用することで、ITのシンプル化や仮想化を加速し、エンタープライズ・ストレージ・ビジネスにおける多くの領域でDellのバリューポジションを牽引できるだろう」と、EqualLogicの持つiSCSIとストレージ仮想化技術に期待を寄せる。DellではEqualLogicの既存のチャネルパートナープログラムを拡大しつつ、同社の持つ技術をDellのストレージ製品「PowerVault」に組み込んでいく計画だという。