ライブドアホールディングスは24日、同社の代表取締役社長に石坂弘紀(いしざかひろのり)氏が就任すると発表した。12月に開催される同社の株主総会後の取締役会にて正式決定する予定。

現取締役社長の平松庚三氏は、任期満了をもって退任する。退任にあたって平松氏は、「社長に就任してまだ2年は経っていないが、とりあえずやるべきことはやった」と語った。一方で、同社が直面する課題として、いわゆる「ライブドア事件」で傷ついた信頼の回復と、訴訟への対処をこれからも続けていかなければならないとした。

新社長に就任する石坂氏は、1973年9月10日生まれで、長野県出身。2006年3月に経済産業省を退職後、アリックス・パートナーズ・エルエルシーに入社。米ニューヨーク州の弁護士の資格をもつ。産業再生機構へ出向していたこともあり、事業再生のための実務経験も豊富。約1年前より、ライブドアホールディングスのコンサルタント業務を行ってきた。

石坂氏は、「私は事業再生の専門家としてやって来た。今後は各事業の価値の最大化を図っていきたい。『元気なライブドア』を目指す」とライブドアの事業再生に向けて、強い自信をみせた。

平松氏によると、石坂氏の社長就任にあたって、堀江氏の影響は「まったくない」という。石坂氏によると、同氏は「堀江氏に会ったことは一度もない」という。

現社長の平松庚三氏(左)と新社長に就任する石坂弘紀氏(右)