Trolltechは22日(ノルウェー時間)、Qtopiaアプリケーション開発者向けの携帯電話機「Qtopia Greenphone」を完売したと発表した。すでに販売を終了している同社オンラインショップには、9月にQtopia Phone Editionの移植が発表された「Neo 1973」を代替品として勧めるメッセージが掲載されている。
Qtopia GreenPhoneは、Linuxをベースとしたアプリケーションデベロッパ向けの携帯電話機。搭載されるLinux OSへ自由にアクセスできる初の携帯電話機として、開発者向けに695米ドルで提供されていたもの。同社はQtopia GreenPhoneの完売にあたり、我々は当初の目的を達成したため本業のソフトウェア会社としての業務に専念し、追加生産は行わない予定、とコメントしている。
Qtopia GreenPhoneの主要ハードウェアは、CPUにMarvell XScale PXA270 312MHz、64MBのメインメモリと128MBのフラッシュメモリ、QVGAカラー液晶、GSM 900/1800/1900対応のBroadcom BCM2121通信用チップという構成。システムはバージョン2.4.19のLinuxカーネルをベースに、SHARP SLシリーズなどで実績を持つQtopiaの派生版「Qtopia Phone Edition 4.1.7」をGUIフレームワークとして採用している。