米Googleは10月18日 (現地時間)、2007年第3四半期 (7-9月期)決算を発表した。利益の伸びがアナリストの予測を若干下回った前期から一転、46%の大幅増益を果たした。
第3四半期の売上高は42億3,000万ドルで、前年同期比57%増、前期比9%増だった。このうち米国以外からの売上高が全体の48%に相当する20億3,000万ドルとなっている。
会計原則 (GAAP)ベースの純利益は10億7,000万ドルで、前年同期の7億3,300万ドルから46%増。希薄化後1株あたりの利益は3.38ドルだった。営業利益は売上高の31%に相当する13億2,000万ドル。前期は11億ドルで売上高の29%だった。2007年6月30日の時点で13,786人だったフルタイムの社員数が同年9月30日時点で15,916人に増加したものの、営業利益は前期のレベルを維持している。市場シェアの着実な拡大と堅実なコスト管理が大幅増益につながった模様だ。
売上高の内訳は、Googleのサイトからの売上高が全体の65%となる27億3,000万ドル (前年同期比68%増、前期比10%増)。Googleネットワークと呼ばれるAdSenseプログラムを通じたパートナーサイトからの売上高は、全体の34%の14億5,000万ドル (前年同期比40%増、前期比8%増)だった。
ペイドクリックは前年同期比45%増、前期比5%増。TAC (Traffic Acquisition Cost:トラフィック獲得費用) は12億2,000万ドル。広告収入全体に対するTACの比率は29%で、前期の30%から減少している。TACの大部分はAdSenseパートナーへの支払いで、11億2,000万ドルとなっている。
Google CEOのEric Schmidt氏は「売上げとトラフィックの伸びに支えられて、コアである検索広告事業が堅調な伸びを維持した。イノベーションに焦点をあてた広告システムの拡充が、多彩な広告フォーマットの提供につながっている」とコメント。さらに「技術インフラを効果的に成長させながら、国際市場により多くの製品とサービスを提供する取り組みにより、Googleは世界中のユーザーへのリーチを実現している」と付け加えている。