米Adobe Systems(以下、Adobe)は17日(現地時間)、2007年度第3四半期(6月2日 - 8月31日)の決算結果を発表した。売上は8億5,170万ドルで、四半期の売上として過去最高を記録、前期(2007年度第2四半期)の売上は7億4,560万ドルで、今四半期の売上目標の7億6,000万 - 8億ドルを上回り、売上6億220万ドルの前年同期(2006年度の第3四半期)比で41%の成長を達成した。
一方、GAAP(一般会計原則)に基づく営業利益は2億5,500万ドルとなり、前年同期の1億1,000万ドル、前期の1億8,040万ドルのいずれも上回った。また、営業利益率は29.9%で、前年同期の18.3%、前期の24.2%から増加した。純利益では、2億520万ドルとなり、前年同期の9,440万米ドル、前期の1億5,250万米ドルから順調な伸びを記録した。また、GAAPに基づかない(Non-GAAP)ベースの営業利益は3億4,090万ドルで、営業利益率は40.0%だった。1株当たり利益(EPS)は、GAAPベースで0.34ドル、Non-GAAPベースで0.45ドルとなり、GAAPベースで0.28 - 0.31ドル、Non-GAAPで0.39 - 0.41ドルという目標値をそれぞれ達成した。
同社では、2007年度第4四半期の売上目標について、8億6,000万 - 8億9,000万ドルの間に設定。さらに、営業利益率目標をGAAPベースで約30 - 31%、Non-GAAPベースで約41%とし、発行株式数については5億8,800万 - 5億9,000万株、営業外収益は約1,600万 - 1,900万ドルに定めた。また、1株当たり利益目標では、GAAPベースで約0.35~0.37米ドル、Non-GAAPベースで約0.46 - 0.48米ドルを掲げている。
同社のCEOを務めるBruce Chizen氏は「過去最高の売上を達成した2007年度第3四半期の業績は、非常に好調な『Creative Suite 3』の売れ行きと、堅調な『Acrobat』に対する需要が大きな原動力となった。2007年会計年度も終盤を迎えているが、引き続き2桁成長を維持できる自信を深めている」とコメントしている。