米ComScoreのインターネット調査部門となるcomScore Media Metrixは、2007年8月中の米国内ユーザによるインターネット利用事情を調査した最新レポートの発表を行った。

同レポートによれば、米国内の家庭/職場/学校において、8月にインターネットを利用したユニークユーザ総数は約1億8,125万7,000人。月間ユニークユーザ数でトップとなったのは、前月比1.4%増となる約1億3,525万1,000人が利用したYahoo!だが、2位のGoogleの猛追を受けているという。8月のGoogleの月間ユニークユーザ数は、前月比3.8%増となる約1億2,854万4,000人で、両サイトのユニークユーザ数の差は、ついにここ数カ月間で1,000万人を切り、長らくトップの座をキープしてきたYahoo!と首位交替の可能性が高まっているようだ。

カテゴリ別に見ると、米国内で新学年がスタートする9月を前に、教育分野のサイトへのアクセスが、前月比で最も大きな伸びを見せたとされる。また、アメリカンフットボールの開幕シーズンを迎えて、NFL Internet Groupのユニークユーザ数が、前月比78%増となる1,436万8,000人を記録するなど、スポーツ関連のサイトへのアクセス増加も目立ったとされている。

さらに、サブプライム住宅ローン問題による金融市場の大変動の煽りを受けてか、金融投資情報を提供するTheStreet.comのユニークユーザ数が、前月比118%増を記録したほか、中国製のオモチャから基準値を上回る鉛の含有が検出されて自主回収に至ったBarbieブランドのMattelへのアクセスが、前月比44%増を記録するなど、時勢を敏感に反映したアクセスランキングが発表されている。