2007年11月にはNetBeansの次期バージョン「NetBeans 6」がリリースされる計画になっているわけだが、同プロダクトは技術面以外でも注目を集めることになりそうだ。Sun Microsystems氏のJoshua Marinacciは自身のブログにおいて「NetBeans to become GPL!」という記事を公開、NetBeans Community ManagerであるBruno Souza氏もNetBeansコミュニティに向けたメール「Dual licensing NetBeans」で同様の説明を行っている。

NetBeansのソースコードはCOMMON DEVELOPMENT AND DISTRIBUTION LICENSE(CDDL) Version 1.0のもとでオープンソースソフトウェアとして公開されている。NetBeans 5.5よりも前のバージョンはSUN PUBLIC LICENSE Version 1.0のもとで公開されていた。CDDLもSPLもMozilla Public Licenseをベースとして策定されたライセンスで、より便利に使えるということでSPLからCDDLへの変更が実施された。今度はさらにクラスパス例外付きのGNU GENERAL PUBLIC LICENSE Version 2へと移行しようとしているわけだ。

Sun Microsystemsは2006年11月13日(米国時間)、JavaをGPLv2+CLASSPATH特例へライセンスのもとで公開すると発表。さらに2007年6月12日(米国時間)にはJava 3Dコアコンポーネント/vecmathをGPLv2+CLASSPATH特例へライセンスへ変更すると発表している。このままいけばNetBeanもGPLv2+CLASSPATH特例へのライセンスへと変更されることになりそうだ。NetBeansの場合はCDDLとのデュアルライセンスという形態になりそうだが、関連するアプリケーションが順次GPLv2+CLASSPATH特例へと変更が進められれている。