Microsoftと米ソーシャルニュースサイト大手のDiggは25日、広告配信分野における業務提携を発表した。今回の提携により、Microsoftの広告技術と、ユーザーコミュニティが結びついたDiggのセールス力を活かし、技術革新とユーザー経験の開発を目的とした3年間の協業を行う。また、MicrosoftはDiggのディスプレイ広告とコンテンツ連動型広告の独占プロバイダとなり、将来の技術開発と新規構想において協業することにも同意した。

これに加え、現在のDiggの広告パートナーである、Federated Media Publishingは、Microsoftと共同で、Diggのユーザーと広告主へ統合化プログラムを提供する予定だ。

今回の提携について、Microsoftのオンラインサービスグループのシニア・バイス・プレジデントであるSteve Berkowitz氏は、「我々は、一歩進んだ、より意味のあるオンライン接続を実現するため、MicrosoftとDiggの融合した強みを広告主が歓迎することを期待する」と語った。

一方、DiggのCEOであるJay Adelson氏は「我々は今、ユーザーと広告主への偉大な"経験"を提供するというDiggの哲学に基づき、世界規模の広告ソリューションを展開する企業と位置づけられる。Diggの閲覧者が増加、多様化し続けるにつれ、我々はMicrosoftとの新規構想、またそれがもたらす資産により、広告インフラ開発への投資を減らし、サイトの革新に集中することを期待している」と述べた。

また、Federated Mediaの創立者でCEOのJohn Battelle氏は、「Diggは本当に注目に値するブランドだ。我々は世界的規模2社との協業にスリルを感じている」とコメントを寄せている。

Diggは2004年に開設されたソーシャルニュースサイトで、技術や科学をはじめ、政治やエンタテインメントなど、幅広いトピックのニュース記事が掲載されている。また、ユーザーの投ずる「票(digg)」の数により、エントリーの順位がランキングされるシステムが採用されているのが特徴だ。