米Googleは7月17日 (米国時間)、スモールビジネス向けの有料検索ホスティングサービス「Google Custom Search Business Edition」を発表した。企業は同サービスを利用することで、高速で関連性の高い結果が得られるGoogleの検索エンジンを用いた検索機能をWebサイトに組み込める。

Custom Search Business Editionを利用するには、まずWebサイトを指定し、検索対象とするコンテンツを選択する。Webサイトに検索ボックスを追加し、ロゴなどを加えて外観を変更。XML APIを通じて、検索結果を調整するなどカスタマイズして完了だ。「10分以内で、顧客や訪問者がGoogleの検索テクノロジを用いた検索機能を利用できるようになる」という。サービスには、訪問者の動向を確認できるレポート機能、電子メールと電話によるサポートが含まれる。また検索結果での広告表示をオフにできる。

「Googleは、すべてのサイズのビジネスが検索テクノロジを活用できるように努めている。最初の製品はSearch Applianceだった。さらに今回の検索ホスティングサービスによって、コスト、導入の複雑さや時間などのハードルが下がり、スモールビジネスが情報探しでカスタマーを支援できるようになった」とGoogle Enterprise担当のバイスプレジデントであるDave Girouard氏。

バケーション用のレンタルホームのオンライン・ディレクトリー約25,000を管理するHoliday Home Rentalの場合、Custom Search Business Editionの導入によって、情報照会が約30%増加し、一方でカスタマーサービスへの問い合わせが大幅に減少したという。同社の顧客向けWebサイトは、150,000ページを越えるそうだ。Custom Search Business Editionのサイトでは、Eコマース、メディア、政府機関など、様々なタイプの組織の導入例が紹介されている。

Custom Search Business Editionのサービス利用料金は、5,000ページまでが年額100ドル、50,000ページまでが同500ドルとなっている。