米Amazon.comとMicrosoftは2日、「1,000 HD DVD Indies Project」を発表した。同プロジェクトは、Amazon.comでインディーズの映像コンテンツ1,000タイトルをオンデマンドで販売するもの。Amazon.comのグループ企業CustomFlixの「DVD on Demand technology」により、インディーズの映画製作者に対して、オーサリングサービスとセットアップサービスを無料で提供する。映画製作者にとっては、在庫数の軽減により、コスト構造を改善できる点がメリットだ。
同プロジェクトについて、Amazon.comの音楽・映画部門の副部長のPeter Faricy氏は「Microsoftとの今回の協力は、インディーズの映画製作者がAmazonの顧客にHD-DVDフォーマット経由で作品を届ける絶好の機会だ。さらに、顧客に対しては、我々が提供する商品ラインナップを劇的に増加させることができる」と語った。また、CustomFlixの共同設立者で、マネージメントディレクターを務めるDana LoPiccolo-Giles氏は「技術的な観点では、HD-DVDフォーマットは、在庫リスクを減らしながらも顧客の要望に応じて即座にタイトル数を増やせるという点で、我々のビジネスモデルに最適だ」と、HD-DVD方式を採用した理由を述べている。
一方、Microsoftのコンシューマメディアテクノロジーグループのコーポレート副部長Amir Majidimehr氏は「Microsoftの技術やオーサリングの専門知識の利用は、Amazonが提供するすべてのHD-DVDタイトルが、VC-1コーデックとHDiによる革新的なインタラクティブシナリオにより、申し分のないクオリティーを持つことを保証する」と語っている。
また、今回販売されるコンテンツのひとつに含まれる、「Big Ideas for a Small Planet」シリーズを手がけるSundance Channelで、プログラム、コンテンツの開拓、スケジュール調整を担当する部門のシニア副部長Christian Vesper氏は「このプログラムは、独立系アーティストのコンシューマ市場への参入を容易にすると同時に、消費者が高品質と高解像度を誇るコンテンツに接する機会をさらに増加させる」と、コメントしている。